IT業界の端っこから

特にテーマはない。

自己鍛錬のモチベーションを上げる方法

http://anond.hatelabo.jp/20130514233819

自学・自習が出来る人ってすごいと思う
会社を定時上がりしてもダラダラパソコンやったり携帯見てしまう
無駄な時間だと思っててもあとちょっとだけを繰り返して23時
あとは風呂に入って寝るの繰り返し
仕事以外の時間が少ないと感じるのは会社のせいではなくて自分の意思が弱いからだ
そんなこと高校時代からわかってたのに全く改善されない
無駄な時間を省いて勉強なり趣味なりに打ち込めている人は何を考えて生きているんだろう
小さい頃からの教育での習慣付けなんだろうかそれとも意志が強いのか
頭いい人たち教えてください

これなんて俺。
自分の体験と講師の経験と併せて、ざっと考えるといくつかの要因を思いつく。

小さい頃からの教育での習慣付けなんだろうかそれとも意志が強いのか

まず始めにこれはある。いわゆる「努力する才能」とも呼ばれる。
小さい頃に勉強とか何かに打ち込み、その結果を実感させるという習慣が無いとこうなる。
正直、この部分の方針付は小学生低学年までの教育で大多数が決まる。でも、小学生は自分で「成長した跡」というのを詳細に認識するのは難しい。
そのため、「何かに打ち込んだ結果、何が良くなったか」というようなことを、親がまたは教育者が認識させてあげる必要がある。
例えば、水泳教室に通い続けてクロールが25メートル泳げるようになったのは、

  • クロールの回数が増えた
  • 息継ぎの時に頭を上げすぎなくなったからスピードが落ちない。
  • スピードがそのままだから25メートル泳いでもつかれない。

というような感じ。小学校低学年用の説明としては難しいかもしれないが、こういう感じ。
大事なのは、子供の場合は褒めるときの成果を漠然とした表現では無く、因果関係を交えて伝えること。何をしてきたから、何が出来るようになったねと、過程と結果を結びつけて考えさせる。
まぁ、ひとつの成功体験とも言える。
ちなみに、この小学校低学年を過ぎるとネガティブ要素を起因とするモチベーションに変化することが多い。夏休みの宿題とか、怒られるから、とか。こういうモチベーションだと「必要がなくなった場合に続けない」。

幼少の頃に成功体験がない人は、自己鍛錬のモチベーションが続かない(傾向がある)

モチベーションの源泉は「イメージ」だ。イマジネーションが貧困だと「これが出来るようになった場合に、何が出来るのか、どう活躍できるのか」わからないのでやらない。

イマジネーションとか言う言葉を使いはじめると、一気に怪しい自己啓発チックになったが、実際これは正しい。
出来る人は、目標を掲げ、その目標までのマイルストーンを設置し、それぞれのマイルストーン(段階)で何が出来るようになっているか、具体的にイメージできている。
会社が社員に示すキャリアパスなんかも同じ。会社にいることによって開けるキャリアや身につくスキルを保証する会社は離職率が低い。
別に会社に居続けるキャリアパスを示す必要はない。というか、いまどきそんな会社も(大手以外は)少ないだろうが、身についたスキルを持って、別の業界や会社でステップアップ可能というキャリアパスを示してあげる。これがモチベーションでになる。
当然、スキルアップだけではなくて、タスク効率化でワークライフバランスにも貢献するとか、今後、職に困ることはないぜとか、そういう示し方も有り。

モチベーション発生のロジックや考え方を見なおした後は「きっかけ」作りになる

ゲームにハマりやすいのは、ゲームは人が思った以上に「成功体験」に執着したユーザーモデルを考えているから。ドラクエで言えば、一つのストーリーで中ボスを倒したり、お金をためて強い武器を買うことがマイルストーンと小さな成功体験で、クリアがゴール。弾幕シューティングでは、パターンを覚えクリアやスコアを目指す。
ハマりやすいのは、廃ゲーマーを除けば特に才能・努力はいらず、簡単お手軽に成功体験が手に入り、きっかけも容易であること。

では、自己鍛錬のきっかけを同じように考えるとどうなるか。

鍛錬の種類にも依るけど、なるべくきっかけを身近に置くことが大事。

手前味噌で申し訳ないが、ゴルフの練習をする必要があったとき、スポーツウェアに着替え・ゴルフバッグを準備し、車に積み込み、練習場にまで20分ほど運転するというハードルを超えないといけなかった。
そのために取った対策は、ウェアを部屋の見える部分に掛けておく、ゴルフバッグその他用品は常に車に積んでおく、会費を払って練習場の会員になるといったことだった。
結果、続ける努力をする根本的なモチベーションが無くなったため(行く相手が居なくなったw)、今はかなり散漫な回数となったが、初期の上達するためにはある程度の方策は取ったし、成果も出た。(数字はあまり良くならなかったけど・・・・)

効率化の方策は出来た。あとは時間を割く努力をするだけである。

意志の弱さは「言い訳」に出る

この「言い訳」に対してロジカルに解決する方法を考える癖を付けることも大事。そして解決する方法はなるべくならポジティブだと良いのだけれど、そこは個人的な特性もあって、ネガティブな動機付けの方がうまくいく人もいる。

本来であれば、ゲーミフィケーションの要素を取り入れることで、モチベーションにポジティブな影響をだすことが可能なのだが、自分でゲーミフィケーションのロジックを組み立てるのは難しいところではある。特にはやりの英語習得なんかは、お金を掛けて教材を購入みたいな制約かけるか、逆でもDSあたりでTOEICのソフト買って練習というのが一番ハードルが低いかなと思う状態。(特に英語は、団塊のジュニア世代ぐらいまで心理的ハードルが高いのもある)

正直、自己鍛錬のモノに依っては、軌道に載せるのは中々難しい。自己鍛錬に対する心理的なハードルを取り除くのは結局モチベーションなので、最終的には未来の成功体験をイメージをどれだけ妄想出来るかにかかっている。